2014年11月25日火曜日

軽井沢修道院の秋



軽井沢修道院の秋



 


     軽井沢は、10月も半ばになると秋も足早になります。朝起きて、窓のカーテンを開けるのが楽しみになります。日毎に景色が違うのです。木の葉の色がどんどん変わっていくのです。部屋を出た後、「あっ電気を消し忘れた。」と振り返ると、実は、窓いっぱいに広がる、真っ赤に色づいたもみじだったりするのです。リスも木の実を集めるのに大忙しです。最近修道院の周りも住宅が増え、リスを見かけることも以前より少なくなりましたが、それでも、まだまだ、彼らはたくましく生きています。今年の春の事、しばらく使わなかったお風呂場の換気扇の掃除をしていたら、何やら鳥の巣のようなものが・・・、と思いきや、いきなり柔らかい物が飛び出てきてビックリ! 何とリスの赤ちゃんがお住まいだったのです。
   今年の冬は100年ぶりの大雪だったので、彼らも苦労したんだなと思います。話は秋に戻りますが、修道院の庭にも、周辺の散歩道にも栗の木がいっぱいあって、たくさん栗が落ちるのです。こちらに黙想指導にいらしたある神父様は、栗ひろいに夢中になり、ミサの時間に遅れたほど。高齢の神父様なので、その辺で倒れているのでは・・・と、黙想参加者は、それはそれは心配なさいました。美しい自然の中で、日常を離れて神様とゆったりした時間を過ごすと、みんな笑顔が戻ってきます。
皆さんも軽井沢にお祈りにいらっしゃいませんか。
 

2014年11月16日日曜日

「ホットひと息」 「死者の月」



「ホットひと息」 「死者の月」


11月は「死者の月」ですね。皆さんの身近な方にも亡くなられた方がいらっしゃいますか?

今は高齢や病気だけではなく、事故や災害に巻き込ませて突然命を失う方も多くなりました。3.11の時、ある少女が教皇様に「なぜ?」と質問して、「私にもわかりませんが、お祈りすることを約束します。」と答えられました。

もし私たちの命がこの世だけで終わるのであれば、時として「なぜ?」と問いたくなりますが、それが神様のご計画であり、永遠の国への招きだとしたら、私たちはその現実を空の手で受け取るだけです。

「体の復活」と「永遠の命」を信じている私たちにとって、この世の命の終わりは、来世の命の始まりだとも言えます。とは言うものの、私のような罪人はすぐに神様の国に入ることが出来るのでしょうか・・? 多くの人々の祈りによって霊魂が清められ、私は始めて神様の顔を仰ぎ見られるのではないかと希望しています。

111日は、諸聖人の祭日でした。聖人たちの力強い祈りに支えられ、私もこの地上で、亡くなられたすべての方々のためにお祈りを捧げたいと思います。(^^

 

2014年11月6日木曜日

「ホットひと息」   祝!初誓願



「ホットひと息」   祝!初誓願 

" シスターL"


世界宣教の日である1019日日曜日、当修道院で初誓願の式がありました。派遣された6人の姉妹のうちの2人が初誓願を立てたのです。教皇大使の司式の元に荘厳に式は進められました。



 私たちの歌うキリストの花嫁いらっしゃいという意味の歌「ヴェニ スポンサー クリスティ」の歌声の中をろうそくを持ってゆっくり入堂してきた2人の姉妹を見たときは胸が熱くなりました。本当に誓願を立てるという思いがこみ上げてきました。この世にはチャレンジする価値のあるものがいっぱいありますよ。ひとりの男性に愛され家族をつくる幸せもありますよ。それ等をその若さで全部捨てるのですか。



 式の中で日本地区長から「姉妹たちよ あなたたちは神と教会に何を願いますか」との呼びかけに姉妹たちは答えました。「地区長様 私は教会の奉仕の為に修道会の会憲と修道会固有の奉献生活を学びながら姉妹たちと共に兄弟愛を生きてきました。修錬期が終了した今、すべてを奉献するため、御聖体の宣教クララ修道会において、神とみ国の為に誓願をたてさせてくださいますようお願いいたします」こうして姉妹たちは初誓願を宣立したのでした。



 これから姉妹たちは清貧、従順、貞潔の誓願に支えられながらイエス様のあとについて行きます。誓願によって見えない神は見える神になります。そして神様の小道に導かれ多くの実りを結ぶでしょう。



 さあ、主のブドウ畑が待っていますよ。一緒に働きましょう。